長編作品を見るための“集中力”

イオンショップ

3月22日の21時から、フジテレビ系列の土曜プレミアムで『劇場版ドラゴンボールZ 神と神』が放送された。
地上波初放送ということもあって、番宣が流れた瞬間「お、これは見なければ」と思いながらも、ちょっとだけ不安があった。番組を見続けるための集中力である。

このところ、2時間ドラマや映画などを、脇目も振らず最後まで見ることができない。下手をすると、1時間で完結するドラマや、30分で終わるアニメであってもだ。必ずどこかで違うことをしてしまうか、ザッピングで他のチャンネルに心を奪われてしまう。以前はこんなことはなかったのだが、ここ最近は、映画やテレビ番組に対しての集中力が低くなり、番組を最後まで楽しむことが少なくなってきた。

そこで、今回は集中力切れを防ぐために、「録画しておけばいつかはきちんと見るだろう」とリアルタイム視聴と録画を並行していたのだけれど、結局途中でチャンネルを変えず、他のことをすることもなく最後まで見入ってしまった。作品自体は、設定や脚本、演出に奇をてらったものは感じられず、舞台もあくまで日常(ブルマのバースデーパーティー)の一部として完結するものだったけれども、見終わった感想は素直に「おもしろかった」。ピラフ一味が子どもで復活しているのも、オールドファンには懐かしかったな。

ウィキペディアの『ドラゴンボールZ 神と神』の記事によると、

シナリオは膨大な量になり、ピンチになった悟空をみんなで助けにいくなど、脇役キャラクターたちの様々な活躍がもっと盛り込まれていたが、子供を飽きさせない上映時間に配慮してカットすることになった。アクションシーンはCGで表現されているが、あえてキャラクターは作画で描き直している。また鳥山明の「震災のことを踏まえて街中のパニックや破壊のシーンはやめてほしい」という意向に沿って、CGを使用しての見せ場が用意された。

ドラゴンボールZ 神と神 - Wikipedia

とある。つまりは、無駄を省いて必要最低限のカットだけで構成した、ストレートな展開を狙っていた、ということだろうか。最後まで飽きずに「おもしろい」と思って見ることができたのも、この「必要最低限の部分をしっかりと描いた」からだろうな、と後になって思った。思えば、確かにワクワクする部分を凝縮させていたような、そんな印象を受けた。

ここ最近において、時間を忘れて最後まで見続けた2時間アニメは何だったろうか。『獣兵衛忍風帖』『妖獣都市』…このあたりくらいか。思えばこの2作品も、見ていて飽きさせない「ワクワク感」があった。これらの作品を見てから、川尻善昭作品に興味を抱いたわけだし。

しかし、2時間モノ(長編作品)に対して集中力が欠けてきたのは、一体どういうことだろう。ドラマやアニメの質が低下している……とも一概には言えないだろうし(今回の『神と神』は2013年公開)。加齢で集中力が落ちてきたからだろうか。だとしたら、少し凹んでしまうかもしれない。

広告を非表示にする