必殺仕事人2013 来春放送予定

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朝日放送|必殺仕事人2013

やはり放送される『必殺仕事人2013』。スペシャル版として毎年放送されるようだ。視聴率も悪くはないし、時代劇不毛の現代において『必殺シリーズ』としての切り口は、単なる勧善懲悪モノよりも視聴者に与えるインパクトが大きいのだろう。

1972年の『必殺仕掛人』から続く必殺シリーズも、ついに40年を突破する。『サザエさん』か『必殺』か、と言った感じだが、藤田まことが亡くなっても東山紀之が「看板」を継いだことで、シリーズを続けて行く基盤ができたことを考えると、シリーズを支えてきた故・藤田まことにとってみては幸せなことなのかもしれない。『水戸黄門』も、同じように主役を変え世代を変えて持ちこたえてきたが、『必殺』のようにはいかなかったことを思うと、『必殺』にはあと10年はがんばって欲しいと思う。

東山紀之は46歳だが、とても若々しい。藤田まことが46歳の頃のシリーズは、確か『必殺仕事人』だったが、あの頃の主水には、もう中年の男特有の「淀み」が滲み出ていた。それに対し、東山の小五郎からは、まるで30代でも通用しそうなエネルギーを感じる。当時と現代社会の食生活等の環境の違いにも因るだろうけど、とにかくこれは大きなアドバンテージだ。

悪役に里見浩太朗!?

里見浩太朗が俳優57年目で初の悪役 仕事人ヒガシVS水戸黄門!? | ORICON STYLE

少年隊の東山紀之が主演するスペシャルドラマ『必殺仕事人2013』(ABC・テレビ朝日系で来春放送予定)に、敵役として『水戸黄門』(TBS)などでおなじみの俳優・里見浩太朗が出演することが23日、わかった。今月クランクインした京都市内の撮影所で会見に出席した里見は「敵役というのは初めてですので相当の覚悟はいりましたけど、時代劇をまた一から見直すきっかけをいただいたような気がしています」と俳優人生57年目にして初の悪役に挑んでいる。

いや、これは松岡昌宏じゃなくても「ひえぇぇ」って思うだろう。前回の高橋英樹もそうだったが、時代劇スターとして一時代を築いた俳優を悪役に据える、というのは少々安直なやり方だが、やはり見る者にとっては衝撃を与えてくれる。

里見浩太朗高橋英樹も、昭和日本のテレビ時代劇繁栄の象徴である役者だ。彼らがいたからこそ、お茶の間に時代劇が定着し、浸透し、歴史が紡がれていった。ここまで言っても過言ではないだろう。

今、テレビ愛知の昼間に『江戸を斬る!(里見浩太朗版)』が再放送されている。里見浩太朗扮する遊び人の金さんが、大立ち回りとお白洲で遠山桜を散らして悪を成敗する毎日だ。個人的には、この他にも『大江戸捜査網』の伝法寺隼人(音次郎)のイメージも強いが、何はともあれ何十年も時代劇の主役だった人がこうして悪役として起用されるのは、やはり凄いことだと思う。

あと、上記公式サイトにキャストが公開されているが、左とん平佐戸井けん太竹内力といった渋い名優たちが脇を固めているのもポイントが高い。とん平は悪役か?商人の役のようだが、里見演じる剣豪の息子が医者であることを考えると、大方薬種問屋あたりか。とまあ、今のところキャスティングを見る限りは男ばかりで非常にむさくるしいが(笑)、『必殺仕事人2012』の剛力彩芽のようなヒロインが出るよりかは、渋いベテランが中心になったほうが手堅くまとまるような気がする。時代劇という性質を考えてもね。

やっぱり心配なのはストーリーと演出。あくまで個人的所感だが、『必殺仕事人2010』は「時代劇」としても「必殺」としても手堅くて、見ていて安心できる作品だった。過去の必殺スペシャルシリーズと比較しても、まったく遜色のない作品だったと思う。ところが、『必殺仕事人2012』はストーリーも、演出も、キャストも、総合的にかなりガッカリ。そんな中でも、高橋英樹の迫力は他を圧倒していたので、高橋英樹のおかげで何とか作品のクオリティが維持されたかな、という感じだった。もう、カレー作ったりとか、ふざけた奉行所の表札とかいらないので、きちんと時代劇の基礎の部分はしっかり作った上で、『必殺』の世界で遊んで欲しいと思っている。

長々と書いたけど、『必殺シリーズ』が今後50年、60年と時代と歴史を重ねながら続けて行けることを期待している。里見浩太朗の悪役なんて、多分これから先は見れないと思うので必ず録画する。何度も言うようだけど、あとは作品の中身だけ……。