2012.06.23 第2回三重県新しい公共円卓会議 その3

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http://d.hatena.ne.jp/masayan1979/20120823/p1 の続きです。

「第2回三重県新しい公共円卓会議」の1つ目のテーマである「1.企業の社会貢献活動と市民活動とのつながりについて」の中で、委員の皆さんが議論している部分をご紹介します。

委員の皆さんが話された内容を箇条書きにしていきますが、議論の中身というか情報量が非常に多いので、この記事を書いている僕本人も「読みづらいだろうな〜」という気がしています。ですが、このほかにご紹介する方法がなかなか思い浮かびませんので、せめて少しでも負担を軽くするため、「1.企業の社会貢献活動と市民活動とのつながりについて」の議論を前後半に分けてご紹介いたします。時間があるときに、じっくりと気長に読んでみてください。ご苦労をお掛けいたしますがよろしくお願いいたします。

なお、これはあくまで私個人が傍聴し、その内容についてまとめたものです。個人の見解によるものであることを、あらかじめご了承願います。三重県及び実施団体である「特定非営利活動法人みえNPOネットワークセンター」とは一切無関係です。

1.企業の社会貢献活動と市民活動とのつながりについて

円卓会議(前半)
  • 「公共」が生み出す共通の利益を明らかにすることが大事。企業と連携する場合、企業は「どんな利益があるのか」を考えるが、「共通の利益」という考え方だと、企業は利益を求めるし、連携するパートナーも利益を求める響きがあり良いと思う。
  • 企業ニーズとNPOのミッションが合致すれば、より良い関係で事業を進めることができる。企業側や経営者の志、経営理念が、NPOのミッションと合致することが大事。
  • 行政や企業は、NPOについての情報を持っていないと、NPOに仕事を振ることができない。NPO(市民活動)自身や地縁団体自身に情報発信が求められている。それらをサポートし、「つなぐ」役割は中間支援組織に期待されている。市民活動の情報が分かるような仕組み作り。活動の主体は?ミッションは?
  • NPOに必要なのは専門性。企業に新しい経営のヒントを与えられるような専門性が、企業の事業領域や経営理念に上手く結びついたときに、協働が生まれる。中間支援組織が、それぞれの団体の活動を正しく伝える。
  • 「協創」と聞いたときに「競争」が浮かんだ。「協働」と聞いたときに「共同」が浮かんだ。営利企業にとって、「協創」や「協働」には違う感覚を持っているし、経営者にはいろんな考え方を持っていることを理解してほしい。
  • 旭電気・前田さんの考え方は非常に大事。だが、「中小企業は地域に根付いている」というが必ずしもそうではない。経営が厳しい業種もあるし、規模もある。下請けの下請けでは、食べて行くのがやっとで、NPOに顔を向ける余裕がない。会社の経費も削り、自分たちを守るスタンスが強くなってきた。
  • 地元にある優秀な企業も世代交代をしたら、若い経営者は必死の経営をするので、地元に構っていられない。同業他社との競争に目が向いてしまい、社会貢献まで考えが回らない。
  • 三重県には、一部上場の大企業が約50ある。しかし、これらの企業は海外に目を向けていて、地元には目が届かない。
  • 経営者はライバル心がある。社会貢献活動をしたい人は年配で、古くから自分の腕でたたき上げた人。地域の方と関わったり、地域にお金を出すといった形で貢献していることが多い。
  • NPOとの連携のやり方が分からない。打開策として、企業の役員にNPOとの距離を縮めてもらう。また、役員をNPOに引き込んで、実際に活動して、それを企業活動に反映する。それが会社の評価になるのであれば、会社のネームバリューは上がり、賛同者も増える。
  • 万協製薬の松浦社長の活動が、もっと多くの企業に知られれば、違うアクションが生まれるのでは。
  • CSRの言葉で言えば、
    • 法人としての社会貢献…企業のトップのマインド(経営者の気持ち)
    • 従業員の集団の社会貢献…組織のマインド(会社全体の気持ち)
      • 新しい公共は「組織のマインド」の気持ちが上がってこないと難しいのでは。
  • CSRの前提として「法令順守」がある。企業側には「最低限のルールを守る(雇用確保など)」が必要。ワークライフバランスなど、従業員が価値を変えて、長く地域に貢献できるようにする。
  • 超大手企業だと、CSRは企業イメージなので避けて通れない。情報発信のアイテムにもなっていて、仕組みもしっかりしている。中小企業の場合だと、地域の祭りで寄付をしたり、商品を提供したりといった協賛を行っている。ただ、「人が振り向くような活動」はトップが動かないと難しい。
  • 日本人の意識として「横並び」の気持ちがあり、中途半端にしてしまうと、「出る杭が打たれる」状態になる。
  • 商品やお金も大事だが、人を出すのが良いのでは。人の顔が見えるし、地域の苦労も伝える。NPOの活動に参加する切り口があるのでは。
  • 企業としては、地域の人から「寄付をください」と頼まれるのだが、正直「企業を金づるとしか見ていないんだろうな」と思うことがある。金づるでも良いのだが、関係性がそこで途絶えてしまい、寂しさがある。その場では「ありがとう」と言ってくれるのだが、会計報告がなかったりすると悲しい。どういう風に関係性を持つのかを考えれば、つながりも出てくるのでは。
  • 会社の経営者も有能な人ばかりではない。アイデアが出る人は本業で儲けている。社員のために頑張る中で、「何ができるの?」と聞かれても、お金を出すか人を出すか物を出すか、しか思いつかない。
  • NPOと企業が一緒に考える共有の時間があるから、気付きが生まれる。いかに共有の時間を持つか。
  • NPO側から企業に呼びかける場合、自分たちの活動とどこの企業がマッチングするかを考えないといけない。NPOも自分の活動がいっぱいいっぱいで、企業を調べるゆとりがないし、気付くセンスもない。マッチングが難しい。企業側も、支援したいNPOが分からない。分野がマッチングしても、人同士が共感できるのか、という問題もある。

次回予告

次回は、「1.企業の社会貢献活動と市民活動とのつながりについて」の円卓会議の後半部分をご紹介したいと思います。
http://d.hatena.ne.jp/masayan1979/20120826/p1

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