「共感と信頼」をつくるソーシャル系情報発信とその支援(その1)

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今日は、三重県津市のアスト津で開催された「『共感と信頼』をつくるソーシャル系情報発信とその支援(主催:NPO法人みえNPOネットワークセンター)」の講座に参加してきました。

講師は、日本財団CANPANプロジェクトの山田泰久さん。公益コミュニティサイト「CANPAN*1」の利用促進や、市民活動団体の情報発信支援を目的としたセミナーで、日本全国を駆け回っている凄い方です。そんな凄い方が三重に来てくださるのですから、これはもう受講せねばなるまい!との想いで、今回の講座に参加しました。

以降、内容について印象に残った部分をかいつまんで綴っていきます。今回の講座は中間支援団体・支援センターのスタッフ、市町市民活動支援担当者向けなので、企業などが使用する情報発信とはちょっと違うかもしれませんが、もし良かったら、参考までにご覧ください。長いので2回に分けています。

注:あくまで私個人が講座を受講し、その内容についてまとめたものです。個人の見解によるものであることを、あらかじめご了承願います。

ソーシャルメディア時代に中間支援組織に必要な6つのこと

  1. 地域のNPOの情報をより早く、より遠くに
    • 地域で捕まえたNPOの情報を、facebookのシェア、Twitterのリツイートでより早く拡散する。
  2. ネットから紙へ、紙からネットへ
    • ネットで発信する情報を、ネット環境を持たない層へ発信する。
    • ネットで情報発信できないNPOなどが紙を使って発信している情報を拾い上げて、ブログやfacebookで発信する。この後重要なのは、インターネットでその情報がどう広がって、その結果どういう人たちが参加してきたか(どういう効果があったか)、をきちんと把握すること。
  3. 地域メディアとしての発信力
    • 東日本大震災の時、支援が多く入ったのはマスコミが報道した地域。地域から課題や活動をきちんと発信する。
  4. スキル・ノウハウの支援
    • ネット上の情報発信ツールを使えない団体(紙で情報発信している団体)が、ツールを使えるよう支援する。
  5. 支援のための情報収集
    • 今その団体が何をやっているのか。何が必要なのか。これらを把握する。
    • 把握した内容によって、その団体と企業や他の団体と繋ぐことにも発展する。
    • その団体がリアルタイムに地域の課題等を発信するサポートを行う。それが、行政や社会への提言になる可能性もある。
  6. 情報から資源循環
    • 情報発信をきっかけに、団体がメリットを享受できるもの。


他に、まだまだ地域には「NPOとは何ぞや?」と思っている人が多いので、「NPOの活動をいかに分かってもらうか」のコミュニケーションツールとして、会報誌や講演、メルマガ、ブログ、ソーシャルメディアなどをいかに組み合わせるかが大事、という話もありました。

5つのリアル

  1. リアルな状況と
  2. リアルな自分達を
  3. リアルタイムに伝えて
  4. リアルな場へとつなぎ
  5. リアルなネットワークへ


「リアルな状況と」「リアルな自分達を」というのは、組織ばかりがクローズアップされるのではなく、「組織の●●さんが頑張っている」という、個人をクローズアップしてみることも大事なのでは、といったことでした。

「リアルタイムに伝えて」の部分は大事なことで、「今困っていることを今アピールしないと、社会からの支援や共感を得られにくい」ということでした。

例えば、自分たちがボランティア活動を行って、その活動を報告書としてまとめた後に、「困っています。支援してください」といっても、なかなか賛同は得られません。でも、現に困っている状況で支援の必要性をアピールすれば、共感はすぐに得られ、たちまち支援が始まるかもしれません。リアルタイムで伝えることができるツールがあるのですから、それを活用することはすごく大事なことなのです。

情報発信は3つの情報収集

  1. 発信する情報を団体内外から収集する
  2. 他の団体の情報発信を収集する
    • 地域で情報発信の上手い団体の方法を真似る(どういったツールを使って、どのように表現しているか)。
  3. 情報を届けたい人たちの情報収集方法を理解する
    • 地域に暮らす人たちは、性別、年齢、生活スタイルによって情報収集に使っているツールが違う。
    • どういったツールやサービスを使って情報を収集しているのか。把握するためのアンケートを行っては?


SNSで闇雲に情報を発信していても、効果は薄いそうです。特に、情報を発信する時間が大事だそうで、例えば、サラリーマンなら会社に着いたあたりの時間に、子育てしている主婦層なら子育てがひと段落した昼間などに合わせて、情報を発信する。

情報を届ける対象が、いつfacebookTwitterを見ているのか?何時に見ているのか?伝えて欲しい情報は何か?(=ニーズ)を調査して、その結果をNPOに伝えるのも情報発信支援に繋がるというお話でした。

最近聞いたこと

やっぺす起業支援ファンド
  • 石巻を中心とした新しい公共支援事業(復興支援)
  • WEBやSNSを中心にした募集告知。でも、申請相談に来た石巻のお母さんはネットをやってない。
  • どうやって知ったの?
    • 東京にボランティアへ行っていた石巻の学生が、その情報を知って石巻のお母さんに伝えた。


これだけ情報発信ツールが充実している世の中で、どこかで何かを発信すれば、誰かが見つけてくれる、という社会。どこで誰が見ているか分かりません。他に、各ソーシャルメディアfacebookTwittermixiなど)の特徴が説明されました。

(その2)http://d.hatena.ne.jp/masayan1979/20120809/p2 へ続きます。

*1:“Can(できる)”と“Panacea(万能薬)”を組み合わせた造語。