取材のお仕事

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今週の月曜、火曜と二日間連続で市民活動団体の取材へ行ってきました。

一日目は、志摩市志摩町で活動されている「志摩いそぶえ会」さん。会長の伊藤泰子さんは、僕が昔に某所で勤めていた頃にお世話になった方です。いつか、こういったお仕事の中で、ぜひお話を伺いたいと思っていました。

「志摩いそぶえ会」では、志摩市に伝わる郷土料理を残すため、地元の漁師や海女、長老たちからレシピを聞き取り、「きらりレシピ」を完成させました。やがて、ホームページ上での情報発信をきっかけにして、農水省の「食と地域の絆づくり」や、「食アメニティコンテスト審査会特別賞」を受賞。また、各種メディアへの露出と、大手企業とのタイアップなどを行いながら、志摩の郷土料理を全国に広めるための活動を行っています。

6月23日に開催された「第2回三重県新しい公共円卓会議」の際に、ある方が「NPOの活動は先駆的な取り組みと高い専門性が特徴だが、それを行政がどう判断できるのか」と意見を仰っていましたが、志摩市では「志摩いそぶえ会」の活動実績や先駆性に対して、行政が「一緒に何かをやりましょう」と話を持ちかけることで、官と民が連携して地域を活性化させている...そんな印象を受けました。

二日目は、多気町丹生の「農業法人せいわの里 まめや」さん。こちらは数々のメディアに登場し、代表の北川静子さんのインタビューもいろんな場所でお読みすることができますが、まさに「百聞は一見にしかず」。

実際にお話を伺ってみると、「まめや」をオープンするまでの艱難辛苦から、様々な人たちの想いが結集してオープンしたこと、そして、「まめや」に来店されたお客様からいただいた「心」が地域を循環し、住民の心が育まれ、より温かい心でお客様におもてなしをすることができる...といった深い内容のお話を伺うことができました。誰かが書いた記事を間接的に読むよりも、フェイストゥフェイスで直接お話を伺うのとでは、心への響き方が違うな、と(編集もいくらかされてるしね)。

二つの団体に共通していたのは、「この地域を何とかしないといけない」という地域への熱い想い。それに賛同し、一丸となって頑張ってくれる仲間たちの存在。そこから育まれていく「地域への愛情」でした。また、「長老たちが持っている知恵や技は、彼らの中では『当たり前』だと思っているけれども、実は物凄く価値のある『地域の宝』。それをいかに掘り起こすか」ということも、伊藤さん北川さん両氏が仰っていたことでした。それを形にしたものが、「志摩いそぶえ会」の「きらりレシピ」ですし、「まめや」の豆腐やこんにゃくなどの製造方法なのです。

活動の根幹である「食を中心とした地域の絆づくり」という点は共通していますが、「志摩いそぶえ会」は“里海”と“漁村”、「まめや」は“里山”と“農村”と、活動を行っている場所は異なります。これは少々飛躍した考え方ですが、「志摩いそぶえ会」と「まめや」の活動によって、漁村部と農村部の課題解決のモデルケースができるとするならば、それは海と山に囲まれた三重県にとって、大きな遺産の一つになると思うんですね。

三重県内には、他の地域でも同じような想いと目的を持った団体が数多く存在しますが、それら団体のモデルケースを年一回くらいで集約していけると、ものすごいノウハウの蓄積になって、三重県の将来に必ず役に立つんじゃないかな...と考えるわけです。って、もうこういう取り組みを、行政あたりがやっていたとしたら、ごめんなさいですが。

僕自身、三重県の中間支援組織に勤める立場として、彼らのような熱い想いを持った市民活動団体を支援するにはどうしたら良いのか。住みやすい社会を作るためにはどのように動いたら良いのか。僕たちに何が求められているのか。じっくりと考えながら行動していかないといけないと、改めて思いました。

「志摩いそぶえ会」さん、「まめや」さん、それぞれ将来の三重県にとって欠かせない方たちです。これからのご活躍を期待しております。ありがとうございました。

志摩いそぶえ会
http://www.izumi-soft.co.jp/~scoal/isobue_koushiki/index.html
農業法人せいわの里 まめや
http://www.ma.mctv.ne.jp/~mameya/
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