三重県立図書館へ行ってきた

イオンショップ

昨日の日曜日、午後から天気も良くポカポカとした日和だったので、自転車で三重県立図書館へ行ってきました。

しばらく本らしい本(?)を読んでいなかったので、何か面白い本があれば借りてこようと思い向かったんですが……うーん、興味を刺激する本が多すぎる。

観光、まちづくり、若年者就労状況、ニート、ひきこもり……今僕が興味のある分野は主にこれらなのですが、他にも映画監督にスポットをあてた本や、東京ムービーのアニメ史(大塚康生杉野昭夫のインタビュー付き)などがあって、選んでいけばいくほど、貸出枠の5冊に収まらずかなり迷ってしまいました。

いろいろと模索して、最終的に選んだのはこの5冊。

CSRハンドブック

CSRハンドブック

若者の働く意識はなぜ変わったのか―企業戦士からニートへ

若者の働く意識はなぜ変わったのか―企業戦士からニートへ

「引きこもり」から「社会」へ―それぞれのニュースタート

「引きこもり」から「社会」へ―それぞれのニュースタート

上3冊は仕事にも係わりあるかな、と思い選びました。下2冊は個人的興味のある分野なので、それぞれ借りました。

他にもいろいろ借りたかったんですが、これらの本を返却したあとにまた借りたいと思います。

また、最後まで迷った本の中にこれがありました。

Hotwax責任編集 映画監督・舛田利雄~アクション映画の巨星 舛田利雄のすべて~

Hotwax責任編集 映画監督・舛田利雄~アクション映画の巨星 舛田利雄のすべて~

舛田利雄といえば、日活アクションシネマであったり、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズなどが有名ですが、個人的に気になっていたのが『必殺!5 黄金の血』という作品でして。そもそも、必殺シリーズに今まで参加したことのない舛田がなぜいきなり抜擢されたのか……そこが本当に昔から気になっていたわけです。前作が深作欣二で今作が舛田利雄という流れは、人材的には自然なのかもしれませんが、この本を発見したとき、そのあたりが言及されていないかどうかに興味を惹かれ、借りるかどうか最後まで迷っていたのです。

舛田利雄にとって必殺は単なる監督作の一本であるだけに過ぎないと思い、大した期待もしなかったのですが、ページをめくってみると結構必殺について語っているんですね。ざっとかいつまんで書くと…

  • テレビシリーズの監督を一度もやったことのない僕のところへオファーが来たのが不思議だった。山内久司*1からではなく、松竹の櫻井洋三からのルートでオファーが来た。山内からは、完成後僕のところへ直接来たときに「面白かったです。ありがとうございました」と懇切丁寧なお礼をもらった。
  • テレビシリーズの必殺自体は見たことなかった。一本の映画として、深作が監督した前作『必殺!4 恨みはらします』は見たけど。藤田まこととの絡みもまったく初めて。中村主水のキャラクター作りには本当に苦労した。もう既に中村主水藤田まことのキャラクターだから。だからチーフ助監督で、テレビシリーズの監督をやっていた津島勝と一緒に旅館にこもって作り上げた。その結果、主水を徹底的なスケベにしてやろうと思った。家庭では恐妻家で、裏では凄腕の殺し屋でスケベ。そのほうが、娯楽としての楽しさは増すからね。そのことを藤田に相談したら「それでお願いします」とあっさり了解を得た。りつ役の白木万理とは久しぶりだった。
  • (脚本はテレビシリーズのメインライターの一人である吉田剛だが)この吉田剛の脚本がパッとしない。だから、現場でかなり書き換えた。酒井法子が新興宗教の教祖みたいになっていくくだりで、配下にいる男たち(荒勢など)をキャスティングしたのは僕。そのほうが娯楽的で面白いでしょ。名取裕子山本陽子が出ているが、この二人が主水と絡むことで艶っぽさを出してくれた。
  • 松竹の時代劇といえば大船のイメージで、あまり良い印象がなかったんだけど、松竹京都映画は東映京都に比べて居心地が良かった。きちんとした時代劇を作ることができる場所だし、少ないながらも人材が揃っている。松竹京都映画は照明を思い切り落として陰影をくっきりさせるのが特徴なんだけど、それは小さなスタジオだから、明るくしちゃうとセットのボロが出てしまうからそうしている。


…こういった話をしてくださっていました。かなり細部にまで必殺に取り組んでくださったんだな、と感じました。

正直『必殺!5 黄金の血』は、必殺ファンからすると駄作扱いなんですよ。順番として、工藤栄一が監督した『必殺!3 裏か表か』、深作欣二が監督した『必殺!4 恨みはらします』ときているわけですから、ファンとしてはやはりそれなりのレベルを求めるわけです。だから、新作の監督として舛田利雄が選ばれたのは、工藤栄一深作欣二に並ぶ巨匠としての意味合いとしては間違ってはいなかったわけです。

ただ、やはり「テレビシリーズに一度も参加していない(見ていない)」という部分が、大きなハンデになってしまった感は否めませんね。中村主水のキャラクター作りから苦心をされていたみたいですが、もし何度かテレビシリーズに参加されたことがあれば、必殺の世界観などが理解できていたかもしれないし、映画化においても独自的解釈を設けて作劇できたかもしれない。そう思うと、残念な気持ちでいっぱいです。

また、脚本の力も弱かったのかな…という気がします。必殺の劇場版は、これまで一貫して野上龍雄チーフライターとして携わってきましたが、今回は吉田剛が一人で担当しています。『必殺! ブラウン館の怪物たち』も吉田が一人で担当していましたが、まあこれも凄い作品で……。やはり脚本の力というのも、映画の出来にとって重要な要素の一つなのだな、と感じました。しかし、現場で脚本を書き換えたにも係わらず、ああいう結果に終わったというのは、よほど最初の段階での脚本が酷かったのか、それとも他の要素が絡んだのか…と少し勘ぐってみたりしてしまいました。

あ、ひょっとしたら『宇宙戦艦ヤマト』のことも何か言及していたかもしれない。チェックし忘れたな…。というわけで、今の5冊を読み終えたら、改めてこの本も借りてみたいと思います。

必殺!5 黄金の血 [DVD]

必殺!5 黄金の血 [DVD]

必殺4 恨みはらします [DVD]

必殺4 恨みはらします [DVD]

*1:必殺シリーズを生み出した朝日放送のプロデューサー。

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